ブロックチェーン技術の可能性と魅力

blockchain-possibility Blockchain

こんにちは。
泡アハです。

暗号資産ベンチャー企業に転職して、早数カ月がたちました。
時間とは早いもので、年々あっという間に過ぎていくような気がします。

今回は、ブロックチェーンに感じる可能性や面白さについて、
自分の思うところをまとめていきたいと思います。

結論

  • ブロックチェーンは、インターネットにつぐ大革命かもしれない。
  • ブロックチェーンに関わるエンジニアは、給与が高くなる可能性が高いかもしれない。
  • スマートコントラクトが実現されることで、エンジニアや著作者などがよりハッピーな世界が訪れるかもしれない。

※個人的な主観を多分に含むので、すべての語尾に"かもしれない"をつけてますmm

そもそもブロックチェーンとは?

ブロックチェーンとは、情報の取引を「ブロック」と称するデータの塊に記録し、それらを連鎖的につなげて管理する一種の技術です。
これにより、中央集権的な機関、例えば銀行等が介在しなくても、P2P(Peer to Peer)を用いてお金や価値の交換が可能となります。

このような信頼できる第三者が不在でも価値交換を行うことが可能なこの技術は、ブロックチェーンがインターネットに次ぐ大革命かもしれないと、多くの専門家から評価されています。しかし、その実現が可能な理由とは何でしょうか。

ブロックチェーンの特性として、各ブロックが一意なハッシュ値を含んでいることが挙げられます。
これにより、データの改ざんが困難となっています。
さらに、各ブロックには前のブロックのハッシュ値も含まれており、これがブロックチェーンという名称の由来となっています。
つまり、一部でも変更があるとハッシュ値は全く新しいものに変わり、その変更が連鎖的に影響を及ぼします。
これが、中央機関が不在でも取引の信頼性を保つ仕組みとなっています。

このブロックチェーン技術は、2008年にサトシ・ナカモトと呼ばれる人物により、ビットコインに関する論文が発表されたことから始まりました。
その論文は日本語版と原文が公開されており、サトシ・ナカモトの正体は今もなお謎に包まれています。
日本語: https://bitcoin.org/files/bitcoin-paper/bitcoin_jp.pdf
原文 : https://bitcoin.org/bitcoin.pdf

エンジニアとしての市場価値

エンジニアとしての市場価値を上げるには、成長産業にいち早く参画することがひとつあると思います。
そのため、その産業がどの程度成長するのかというのはかなり大事な指標だと考えています。

まずは市場規模を見てみましょう。

経済産業省の資料によるとブロックチェーンの市場規模は、67兆円だそうです。
https://www.meti.go.jp/main/infographic/pdf/block_c.pdf

67兆円というと現行の金融業とほぼ同じぐらいの市場規模になります。
https://www.shuupura.com/gyokai-kenkyu/

日本の平均年収は、420万円ですが、金融業、保険業は、620万円ほどと高めであるため、
ブロックチェーンに関わるエンジニアの年収は高くなる可能性が高いのでは?と考えています。
https://shukatsu-mirai.com/archives/70197#:~:text=analytics%E3%80%8D%E3%80%90%E7%84%A1%E6%96%99%E3%80%91-,%E9%87%91%E8%9E%8D%E6%A5%AD%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%B9%B4%E5%8F%8E,%E9%AB%98%E3%82%81%E3%81%A8%E8%A8%80%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%A7%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82

ブロックチェーンは何が面白い?

個人的にブロックチェーンの面白さは、

・中央集権的な第三者がいなくても、信頼できる取引を技術的に可能にしていること
・完全自動的な利益の分配が可能であること

にあるかなと考えています。

中央集権的な第三者がいなくても、信頼できる取引を技術的に可能にしていること

金融の歴史を遡ると、元々は物々交換から始まります。
物々交換の世界の場合、自分が欲しいものと相手が欲しいものが一致しないと、交換することができません。
また、物々交換の世界では、価値を保存することができません。
たとえば、魚を売ることができる人は、魚を採ってからすぐに売らないと腐ってしまいます。
※このあたりのお金の歴史に関しては、このyoutubeがとてもわかりやすいので、ご覧いただければと思います。
 https://www.youtube.com/watch?v=wOxCr8QRUL0&t=13s

このような問題を解決したのが、貨幣になるわけですが、
この貨幣も中央集権的な組織(中央銀行や銀行等)がないと成り立ちません。

しかし、ブロックチェーンを利用すれば、中央集権的な組織がいなくても取引が可能になるのです。
また、ブロックチェーンであれば、相手を信頼する必要もありません。

今までは、中央集権的な組織、つまり信頼できる第三者がいないとお金のやりとりは難しかったわけですが、
ブロックチェーンという仕組みにより、ブロックチェーンそのものが信頼できる第三者になりえるわけです。

完全自動的な利益の分配が可能であること

スマートコントラクトというのは、ご存じでしょうか?

スマートコントラクトは、契約や取引の自動化を可能にするブロックチェーン上で動作する自己実行型のプログラムのこと
です。
これは、特定の条件が満たされたときに自動的に実行されるプログラムを含んでいます。
これにより、信頼を必要とせず、中間者を排除し、取引をより迅速かつ効率的に行うことが可能になります。

具体的なケースを説明するとスマートコントラクトでは、ある一定の条件が満たされたとき、誰々に送金額の1%を送付するというような実装が可能です。
これの何がうれしいかというと、例えばスマートコントラクトの開発者がそのスマートコントラクトが実行されるたびに送金額の一部をもらうというような実装が可能になるわけです。
現状、開発者は、人月工数のように時間単価で稼ぐやソフトウェアそのものを売るようなビジネスモデルが多いですが、スマートコントラクトを利用すると実行されるたびにお金が送金されるというようなビジネスモデルも利用できるようになります。
サブスクリプション形式のソフトウェアでも同じことができるのは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
サブスクリプション形式の場合、多くの場合、クレジットカードやAppStoreなどから、売上の数%を手数料として渡さなければなりません。
しかし、スマートコントラクトであれば、クレジットカードのような信頼できる第三者は不要なため、手数料分を価格に上乗せする必要がありません。
そのため、より安価にユーザに価値を提供することができたり、開発者の利益を最大にすることが可能です。

また、創作物(本や音楽など)の著作者にもメリットがあります。
現状、本を書いた著者は、転売や古本屋で売買が行われても、利益はありませんが、
スマートコントラクトを利用することで、2次流通時も価格の数%をもらうというようなことができるようになります。

もしこのような世界が実現できたら、何かを生み出す仕事をしている人はよりハッピーな世界がうまれるような気がしています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自分もブロックチェーンについての理解はまだまだですが、
自分なりに感じている可能性や思うところは書けたのかなと思います。

この記事を読んで、ブロックチェーンに興味を持つ人が1人でも増えてくれたらうれしいです。

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