以前から読書をしていても漠然とただ読んでいるだけで、あまり覚えていないなと感じることがありました。
とりあえず面白そうだと思う本を読んでいるけど、なんせ記憶に残らない。
小説や漫画などは、いっそ忘れてしまった方がまた楽しめるのでよいですが、ビジネス書や専門書のように知識を得ることを目的にしている本では、忘れてしまっては意味がありません。
そんな悩みもあって、樺沢紫苑さんの”読書脳”を読んでみました。
必要なのは、定期的なアウトプットとスキマ時間の活用。
精神科医で月30冊の本を読むという樺沢さんの読書ノウハウは必見です。
アウトプットとスキマ時間の活用
本を読んだだけで、なんとなく頭がよくなった気がして、特に何も変わらない。
そういう経験、皆さんにもありますよね?
自分は、大学生の頃、なんとなく本は読んでおいたほうがいいかなと思い、大学4年間で100冊の本を読むことを決意して、無事に達成することができました。
その頃は、小説ばかりを読んでいたのですが、社会人になって、ビジネス書も読むようになりました。
そんな中困っていたのが、読書量と記憶への定着率。
1週間に1冊読むのがどうしても精一杯で、朝早く起きて本を読んだりしてみても、読書量は増えるものの、今度は何が書いてあったか覚えていない。
今度は、逆にしっかり理解しようとゆっくり時間をかけて読むと2週間に1冊になって、たくさん本が読めない。
こんなジレンマへの一つの解決策をとなりそうなのが、本書に記載の定期的なアウトプットとスキマ時間の活用です。
著者は月30冊読むそうですが、その時間をどのように捻出しているのか、どうやったら記憶に定着する読書ができるのかについて本書では述べられています。
私も本書に記載のあった方法を続けて、読書量UPと記憶への定着率の向上というジレンマを解消したいと思います。
情報と知識
情報と知識は似ているようで異なります。
goo辞書で調べてみると、以下のような違いがあるようです。
情報
ある物事の内容や事情についての知らせ
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/%e6%83%85%e5%a0%b1/
知識
知ること。認識・理解すること。また、ある事柄などについて、知っている内容
出典: https://dictionary.goo.ne.jp/word/知識/
インターネットの普及により、情報が溢れていることが当たり前となりましたが、インターネット上の記事やニュース記事を読むだけでは、それは情報を得ただけ。
情報は、1年も経てば古くなってしまいます。
しかし、知識は簡単には古くならない。
本質的な事柄であれば1年どころか生涯自分を助けてくれるかもしれません。
そんな知識を与えてくれる本を読むことが大事と本書では説いています。
漠然と始めた読書ではありますが、
改めて読書する意味について考えさせられました。
初頭努力と終末努力
初頭努力と終末努力というのをご存じでしょうか?
物事を始める時と終わる時にそれぞれ集中力が高まることを心理学では、それぞれ初頭努力、終末努力と呼ぶそうです。
そのため、60分ぶっ通しで読書をするよりも、15分を4回に分けて読書したほうが同じ時間でも集中力高く読書することができます。
この仕組みを活用すれば、読書に限らず、勉強や仕事になど他の分野においても使えそうですね。
守破離を意識する
本書では、自分の知識レベルを理解して、本を選ぶべきというのを説いています。
あまり知らない分野なのにいきなり本格的な名著を読むのではなく、その名著を解説した初心者本を読む。
それなりに知っている分野であれば、逆に初心者本はあまり知識を得ることができないので、避けて中級者以上を対象とした本を選ぶ。
本を選ぶ時、意外と表紙を見て面白そう!だけで、選びがちなのですが、自分がこれから読む分野においてどの程度知っているかを理解して選ぶことも大事な視点だなとハッとしました。
プライドや見栄などは捨てて、自分に合ったレベルの本を読む。
簡単なようで忘れがちなので、意識して本選びをしたいですね。
まとめ
本書は、読書についてのノウハウが多数書かれています。
記憶に残る読書をするためには、スキマ時間を活用して、積極的にアウトプットする。
そうすれば、インプット、アウトプットの両輪をすばやく回すことができ、より深い知識を大量に得ることができるようになります。
本書で学んだことを生かして、より効率的で、より深い知識を得る読書をしていきたいと思います。
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